固定小数点数クラスのデバッグ

以前作った固定小数点数クラスですが、これを使ったプログラムを VisualStudio のデバッグ実行で値を見ようとすると、以下のように表示されます。

この数字は内部の変数が保持している数字なのですが、これは 65536 倍された値なので表現している値は 65536 で割った値になります。
表現している値がすぐに分からないのはデバッグする際にかなり不便なので、これを何とかしてみます。


これは昔書いた autoexp.dat で解説している、autoexp.dat を書き換えることで実現することができます。
[Visualizer] の下あたりに、以下のような記述をしてやります。

moost::fixed {
    preview (
        #((float)$e.v_ / 65536)
    )
    children (
        #(value: (float)$e.v_ / 65536)
    )
}

これで完了です。


再度デバッガを起動すると、以下のような表示になります。

これでかなりデバッグしやすくなります。